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脱出計画

Elaine Milne, Dip PFS

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新規クライアントから助けを求められ、パンデミックが迫る中、最後の便で脱出

去年11月、私のウェブサイトを通じてMikeという見込客から2020年3月に勇退する予定なので相談に乗ってほしいという依頼がありました。銀行が私の会社(代理店)を推薦したそうです。

当初自分は役に立てないと思っていました。なぜなら、私はイギリスにいてMikeと奥さんのSueはアフリカに住んでいらしたからです。しかし、全体像を把握するまでは早計な判断をしない主義の私は状況を聞いてみました。するとMikeはアフリカで生まれ、生涯ずっとアフリカで暮らしてきたけれどイギリス国籍で、2020年3月の勇退後はイギリスで暮らすことを望んでいることが分かりました。

財産の状況は控えめに表現しても非常に複雑でした。これまでこのようなケースを扱った経験がなかったので私はMDRTの知人を頼って、どうすればMikeとSueのお役に立てるのかアドバイスをもらいました。

月日が流れ調査・研究の成果として分かったことは、イギリスで勇退後を過ごすのであればMikeの資産を特定の方法で、非常に短期間にイギリスに移動しなければいけないことが分かりました。厳しい諸条件をクリアできない場合、Mikeが生涯をかけて築き上げた財産には膨大な税金がかかることになります。MikeとSueのイギリス移住後の生活費は全額この財産に依存することになります。調べれば調べるほど自分の責任の重さを痛感していました。

技術専門家やMikeの税理士と共に、私は必死で準備を進めました。時には他の専門家とMikeの橋渡し役を務めました。主に専門用語をMikeが理解できるような表現に置き換えて説明し、Mikeの理解を得ることが私の仕事でした。Mikeは自分の専門分野では成功者であり一流ですが、金融に関しては知識と経験のある私の専門だから任せるという姿勢をとってくれました。

退職日が近づくにつれてMikeとSueとは頻繁にZoom会議を行いました。時には週に2回のこともあり、ほとんどの場合は先方から相談があり直前にリクエストを受けての開催でした。

私たちが忙しく準備をしている間に、世界中でCOVID-19のパンデミックが広がり、事態は急を要することをひしひしと感じるようになりました。各国が次々とロックダウンをはじめたというのが日々のニュースになっていました。私のいるイギリスもMikeのリタイアメントまで残り2週間という3月中旬にロックダウンが開始されました。その間、MikeとSueはアフリカでのパンデミックについて状況報告をしてくれていました。そうこうするうちにMikeの資産を適切に管理して課税額を抑えること以外にも大きな問題が発生していました。

MikeとSueはMikeの退職日から数日以内に英国に飛びたいと考えていました。もともとMikeの資金をイギリスに移動することができる期間はとても短かったのですが、Mikeたちの出発のタイミングとの兼ね合いを考慮する必要があり、引っ越しをほんの少し遅らせる必要が生じました。私たちのプランが有効に機能するためには、ふたりがイギリスに到着する前に資金がイギリスに着金していなければなりませんでした。

そうする間にもCOVID-19はアフリカにも広がり、万が一Mikeの住んでいる州でロックダウンがはじまったら出国できないことになってしまいます。また、ロックダウンは暴動や市民の不安の高まりをもたらし、アフリカにいることが危険になる可能性もあります。難しい税金関係の問題に取り組んでいるのに、生死を分けるかもしれないような状況も迫っていることを感じました。

Mikeの資金を無事にイギリスに移せるかタイミングが問題でした。相談の結果、早速資金移動を開始することにしました。イギリスに着金するまでに10日程度かかるだろうと言われました。その頃Mikeはアメリカ政府からアフリカから脱出するフライトに2席余裕があるので利用するかというオファーがありました。彼はすぐに電話をかけてきて「Elaine、このフライトに乗ってもいいか?一刻も早く出国しなければいけないけれど、資金移動は間に合うだろうか?」とのことでした。飛行機の席を得るには翌日までに回答をする必要がありました。

これまでお客さまからいただいた質問の中で断トツで一番の難問でした。彼は私の答えを求めていました。多額の税金という問題を避けたい一方、アフリカに残るという判断を下した場合、お二人は治安が非常に危険な状況に置かれてしまいます。

私は翌朝回答すると答え、大急ぎでさまざまな手配をしていました。その夜は眠れませんでした。とんでもなく運が良かったのか、もしくは偉大なファイナンシャル・プランだったのか分かりませんが、翌日、着金した通知を受けました。私は早速MikeとSueにすぐに飛行機に乗ってくださいと伝えました。Zoomで2人の安堵する顔を見たときに私も涙が流れました。

2人はスーツケース2個ずつという限度いっぱいの荷物を持ってアフリカを後にしました。

数日後に再びZoom会議を行いました。その頃イギリスはすでにロックダウン中だったので、対面でお会いすることはできませんでした。その後はふたりがずっとイギリスで生活していけるように投資アドバイスを続け、こちらでの生活の準備をしてもらうことができました。技術的専門家、税理士、そして私たちのアドバイスが機能したのです!

何回も繰り返したZoom会議の一つでSueは「Elaine、あなたには心から感謝しているし、いくら感謝しても足りないわ。楽しいときも、苦しいときも、支えてほしいと思ったときにいつもあなたがいてくれたので、計画通り全てがうまく行ったのだと思う。おかげで私たちは今イギリスで暮らせているし、娘たちも両親がこちらにいるから安心だって。本当にありがとう」私には何にも代えられない言葉でした。

この案件はとても良いお客さまに恵まれたことに感謝するとともに、22年間に及ぶキャリアで経験した一番大きな案件になりました。ロックダウン中にZoomで大陸をまたいでのケースでした。何でも可能です。私たちはできるということを信じ、決して諦めなければできます!

Elaine MilneはWalesの12年間MDRT会員。連絡先はelainemdrt@elainemilne.com

 

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