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世界のMDRT: 規制の影響

Elizabeth Diffin

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行政による監督はオーストラリアのアドバイザーにとって課題も好機にもなる

オーストラリアのファイナンシャル・サービス業を一言で表すのは難しいことではありません。ここ数年間、南半球に位置する同国を特徴付けるキーワードは間違いなく「規制」です。

規制は何も新しいことではありません。オーストラリアではWallis Report をきっかけに1997年より立て続けに新しい規制が施行され、その後数年間政府による監督は強化されました。しかし2018年の銀行取引、退職年金、ファイナンシャル・サービス業界の不正行為を調査した王立委員会は再び状況を変化させ、さらに広範囲に影響を及ぼすと予想されます。

アデレードの11年MDRT会員Adam McCann, CFP, DFPによると、オーストラリアの銀行は何十年にもわたり金融商品の開発や販売を支配してきました。しかし先述の王立委員会が金融サービス業界にまん延する不正を明らかにすると、銀行はファイナンシャル・アドバイスの提供を控えるようになりました。このことは、金融サービスのライセンスを個人的に取得し特定の企業と提携しない独立したファイナンシャル・アドバイザーが増加する要因になりました。

「アドバイザーの資格を得るための専門性や教育のレベルはますます高くなっており、私がこの業界に入ったときから大きく変化しています」とMcCannは言いました。

新しい規制は全アドバイザーが2021年1月までに全員必須の資格試験に合格し、2024年1月までに大学の学位と同等の教育を受ける義務を明記しており、そのため教育は重要な関心事となっています。これらの要求はすべてのアドバイザーに適用され、メルボルンの11年MDRT会員Jenny Brown, CFP, FChFPのように長年この仕事に携わっている人も例外ではありません。

変化に対応しようとせず行動を起こさない人は収入への影響が避けられません。コストはあらゆるレベルで増大するでしょう
— Mathew Thomas Fogarty

新たな教育条件はこの国のファイナンシャル・アドバイザーの数に大きく影響すると考えられ、専門家はアドバイザーの3人にひとりは引退するか転職すると推測しています。

「最新のトレーニングと教育を継続的に取り入れ、チームがどのような変化にも対応できるようにしておかなければなりません」とBrownは言います。

変化にはコミッション制からフィー制への移行も含まれます。McCannによるとオーストラリア政府は初年度保険料の120%を初年度手数料の上限とする規制を2020年1月までに66%に引き下げるよう義務づけました。さらに王立委員会は保険業界のコミッション自体を禁止にするよう提言しましたが、それに関してはまだ結論が出ていません。

「アドバイザーの報酬がどのように変化するかは今の時点では非常に流動的です。変化に対応しようとせず行動を起こさない人は収入への影響が避けられません。コストはあらゆるレベルで増大するでしょう」とムーラビンの17年MDRT会員Matthew Thomas Fogarty, CFP, Dip FPは述べました。

コストの増加は当然クライアントにも影響しますが、Fogartyはどこまで伝えるかを決めるのは難しいと言います。

「最初の難関はフィーに見合う価値をお客さまに理解していただくことです」

McCannのビジネスはさらに困難に直面しました。適正なフィーを算出するためコストを分析した結果、一部フィーを増額しなければなりませんでした。またビジネスの採算性を考え、下位20%のクライアントを手放す必要がありました。

「コンプライアンスや知識の習得などの厳しい条件を満たすためには多くの時間と専門的技術が必要ですが、クライアントには十分に評価されていません」とMcCannは述べました。

アドバイザーはクライアントや見込客に対する厳しい基準を忠実に守らなければならず、そのすべては顧客の利益を最優先にすることを目的としています。包括的なファクト・ファインディングとリスク分析を実施し、サービス内容に関する条件を提示しなければ、ファイナンシャル・アドバイスを提供することができません。McCannはこうした要件を満たすには少なくとも10時間かかり、さらに複雑なケースでは綿密なファクト・ファインディングとアドバイスを書面にしなければならないので30時間は必要だと言います。

「業界には良い変化もそうでない変化もありました。悪い慣行が長い間まかり通ってきました。規則が変わることは気掛かりですがこのビジネスはもっと強固になります。5年もすれば私たちは今よりずっと成功しているでしょう」とBrownは語りました。

Fogartyは規制の変化に苛立つことはあるにせよ、ファイナンシャル・サービス業の可能性はさらに広がると解釈します。

「変化に適応しようとする人にとって王立委員会の指摘は素晴らしいチャンスと言えます。Netflix(インターネット動画配信サービス)が普及している中で従来のレンタル・ビデオ店をやりたいという人はいないはずです」

そして変化が必要でも「お客さまの助けになる」というアドバイザーの目的は変わらないと考えます。彼が特に思い起こすのはご主人が末期患者になってからクライアントになった50代のご夫婦のことです。Fogartyはご夫婦の「経済的なゴタゴタ」を整理し現状を把握していくらかの保険金が受け取れるようにしました。

その結果、ご主人が亡くなった後も奥さまは経済的に困ることはなく、新居に引っ越すことさえできました。奥さまはFogartyのサポートの効力がいまだにあると感じ、面談のたびに感謝の言葉を述べ、自分の家族や親族を彼に紹介しています。

「ここ数年間は試練のときと言えますが、クオリティの良いアドバイスを必要とするお客さまはまだいらっしゃいます。私たちは付加価値の高いアドバイスを提供し、クライアントの人生を向上させることができます。外部要因は常につきまといますが、人々の生活に違いをもたらすことができるというこの仕事の醍醐味が変わることは決してありません」とFogartyは語りました。

Contact

Adam McCann adamm@bartons.com.au

Jenny Brown jbrown@jbsfinancial.com.au

Mathew Thomas Fogarty mathew@fpbydesign.com.au

 

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