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一流を目指して

Eric Boles

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Bolesは元NFLにプレーヤーで、現在はGame Changers, Inc.の社長を務めています。自分自身との競争に勝つためには、単に競争するのではなく、秘めた力を発揮しなければなりません。現状に満足せず、失敗、拒絶、未知のものを恐れることなく挑戦するには、恐怖の中を走ることで、成功を最大化出来ると言いました。2017年度のアニュアル・ミーティング。

「一流を目指して」という題名の講演です。一流を目指す。一流になるつもりではなく、一流になる計画を立てるのでもなく、実際に一流を目指す。業界最高の方々にお話をさせていただいている事はもちろん承知しています。あらかじめ聞いていますし、よく理解しています。皆さんは非常に優秀で、常に向上したいと望んでおられます。常に向上する事を目標にしていらっしゃいます。話を始める前に、これから私が皆さんに挑戦を突きつけること、そして皆さんが最高の状態でいられるように、いくらか情報を差し上げる事をお許しを願いたいと思います。お許しを願いたい理由ですが、タオルを手にしているのをご覧いただけるように、私はとても汗かきです。非常に興奮してしまう時があります。

情熱を怒りと取り違えないでください。私は怒っているのではなく、非常に情熱的なだけです。とても汗かきなだけです。母は私が特別な存在なので汗をかくのだと言っていましたが、母親とは得てしてそういうものです。

さて、一流を目指す話を始めましょう。最高に優秀な人こそ常に向上したいと願っています。コンスタントに最高のパフォーマンスを出し続ける上で難しいのは、自分ではどうにもならないことが頻繁に起きることです。

単刀直入に始めます。一流を目指す話をするにあたり、我々は何を手放し、何を提供するのかということを考えるべきでしょう。提供するのは、でき得る最高の何かです。我々が持つ最高で最新の何かです。挑戦に打ち勝たなければ出てこない何かです。皆さんには大きな潜在能力があると言われたことはありますか。そう言われ続けて嫌になったことがありますか。

私の場合は陸上競技を始めてすぐ、そう言われました。私は元々陸上競技をしており、そこからアメリカン・フットボールを始めました。アメリカン・フットボールを知らない方やどうでもいい方には申し訳ないのですが、私は元NFLの選手です。コーチから「18番」と言われました。ちなみにこのコーチに名前で呼ばれたことがありません。「18番、君はなかなか見込みがあるな」こう言われて私はとても嬉しかったのです。と言うのは、この人に褒められたのはそれが初めてだったからです。

だから「コーチ、ありがとうございます」と答えました。するとコーチからは「感謝の言葉は必要ない。まだ君は何にもしていないと言う意味で言っただけだ」と言われてしまいました。

コーチの言う潜在能力は、私がこれから説明して定義したい潜在能力とは違います。潜在能力とは未開発の能力です。まだ成し遂げていない成功のことです。皆さんがなれる可能性がある何者かすべてを指していますが、まだなってはおらず、皆さんが出来ることすべてを指しますが、まだ出来ていないことです。潜在能力では勇退後の資金計画は立てられません。これまでに皆さんが成し遂げられたことはすべて、どれほど素晴らしいことであっても、潜在能力とはもう言えません。皆さんが潜在能力を発揮する度に、さらなる潜在能力があることに気づかれるでしょう。最高に優秀な人こそ常に向上したいと願っておられるからです。競争相手を物差しにご自分の成功を測りません。皆さんは自分の持つ能力を物差しに成功を測っておられます。

さて、実用的な話に移りますが、私が皆さんの前に来てどんぐりを手にして、次のような簡単な質問をしたとします。「私が手に持っているのは何でしょうか」皆さんの多くは「どんぐりです」とお答えになるでしょう。良い観察です。中には、もう少し気の利いた答えをする方もいるでしょう。「どんぐりだけれども、それはいずれ一本の樫の木になる」これもまた真実です。さらに気の利いた方は次のように答えるかもしれません。「どんぐりだけれども、いずれは一本の樫の木になり、さらにその木にはいずれ数千個のどんぐりがなる」どんぐりの見方によって価値を決めているのです。なぜなら実際、手にするどんぐり一つには樫の木の森が丸ごと入っているからです。

この話を皆さんに持ち出した理由は、クライアントのことをお考えになる際に、その方ご自身とその方がもたらす機会についても考えていただきたいからです。皆さんはどんな能力をお持ちですか。能力を使って何をしようとしていますか。一流の人間と凡人の違い、または一流と並の人間の違いは、平均レベルの凡人は、一流になるのに必要なものは何だろうといつも考えている点です。

平凡な人は「他に身につけないといけないものはないだろうか。他に必要なものはないだろうか。もし私がこれを身につけたら、これさえ持つことができたら、自分のために相手がこう変わってくれたら」と考えるのに対して、一流の人は、「どうしたら手持ちの能力を最大限に生かせるだろうか」と考えます。これはスポーツ選手にもリーダーにも当てはまる真実です。これが一流のコーチの考え方であり、偉大なリーダーの働き方です。

皆さんがすでに持っている潜在能力を全て引き出すのが本日の目標です。私がコーチに言われた冗談のように、もし誰でも潜在能力を持っているとすれば、その潜在能力について皆さんによく考えていただきたいのです。我々は皆、潜在能力を秘めています。従って、ここでの疑問は、どうすればそれを引き出すことができるかです。潜在力は引き出されて初めて意味を持ちます。挑戦を受けなければ潜在能力は引き出せません。

挑戦について考えてみてください。皆さんが素晴らしい力を引き出せたのは、どんな挑戦を受けた時でしたか。たやすいものでしたか。完全にうまくいきましたか。そうではなかったと思います。壁を乗り越えなければならなかったと思います。プレッシャーを受けた時こそ自分の能力に気がつくものです。ですから、私はよく身体の筋肉と関連づけて潜在能力についてお話しします。

挑戦を受けなければなりません。潜在能力とは負荷をかけて、解き放つものなのです。潜在能力を引き出す挑戦は何も外部からの挑戦とは限らず、内部からの挑戦かもしれません。外部からもっと良くなれと圧力を受けてからでは遅いのです。我々も改善を目指しませんか。改善しましょう。これこそ、私が皆さんと一緒にしたいと願っていることです。

潜在能力に関してお話ししたいことの最後は、ご自分の現状を正しく知ることが非常に重要だということです。自分が競争で優位に立っているかではなく、自分のベストを尽くしているかということで、この点は重要です。平均的な人間と並みの人間の違いがここに出てきます。

さて、私は少年の頃、バスケットボールが大好きでした。今でも自分はアメフトの選手としてよりも、バスケの選手として優秀だと思っています。ですから、アメフト引退後のある日、地元の体育館でバスケットボールをして、帰宅して妻にこう話しました。(妻の名前はCindyと言います)「ハニー、今日の僕を見てもらいたかった。我ながら素晴らしい試合ぶりだったよ。僕はバスケットボールのプロを目指すべきだったと思った。僕はNBA(全米バスケットボール協会)のチームと契約して試合できたんじゃないかな。(バスケットボールは)室内だし、怪我も少ないし。ほんと、最高だよね」そうすると、妻は短い質問をしました。

最初の問は「試合相手は誰だったの」でした。我に返った私は「どういう意味か分からないんだけど」と答えました。「いや、ただ誰と試合したのかしらと思って」と妻は答えました。「友達のKarlと一対一だよ、ハニー。それにしても僕はすごかった」そうすると妻は「もうちょっとだけ。それでKarlの身長はどのくらいなの」と言うので、「彼は175cmくらいだけど、僕は195cm。でもハニー、Karlはものすごく上手なんだ」と答えました。「オーケー」とだけ妻は言うとさらに「Karlは何歳?」と質問を重ねました。ちなみに僕は当時29歳でした。「彼は46歳くらい。ハニー、でもKarlはとても元気だよ」と私が答えると、妻は黙ってその場を離れました。一体何なのだろうと私は思いました。

妻の言いたいことも教訓も理解しました。皆さんにも同じことを言わせてください。皆さんの多くは高い成果と素晴らしい結果を残しておられます。皆さんは最高の人物の一人と認められています。しかし、私は皆さんが競争にどのくらい強いかを尋ねているわけではありません。先ほどのエピソードのように、競争自体がそれほど厳しくない場合があるからです。皆さんを軽んじているわけではなく、ただ心に留めておいていただきたいのです。一番になったからといって、皆さんが秘めた力を十分に発揮したとは言えないこともあります。

John Woodenの言葉がこのことをよく言い当てています。潜在能力をすべて引き出せる人は誰もいないので、我々は皆期待したほどの成果を上げられないでいる、と彼は言いました。競争で一番になることではなく、潜在能力を基準にするリーダー、あるいはコーチ、または親を挙げてください。彼らの指揮するチーム全体、あるいはグループ全体、あるいは家族全員の成果が上がっているでしょう。その理由は、競争相手より少し優れていることを基準にするのではなく、潜在能力をどれだけ発揮しているかを基準にするから成果を上げるのです。

先に進む前に、皆さんに肝に命じていただきたいことがあります。皆さんがこれまで成し遂げた成功のすべてをどんぐりの寓話のイメージに合わせて、想像していただきたいのです。皆さんが残した樫の木はまだそのままです。

では、潜在力を引き出す上で足手まといになるのは何でしょうか。私が残り時間全てをかけてもいいと思っているポイントです。思考法に関して4つ、簡単なポイントをお話しします。技術的見地からお話しするつもりはありません。私は皆さんに思考法にまつわるアイディアを差し上げたいと思います。まずは、足手まといになるのは何でしょうか。4つあります。

我々は自分の人柄は変える必要はないと思っています。人柄は安心感と言い換えてもいいでしょう。さて、アメリカン・フットボールをご存知でない方もおられると思いますが、次の原則はご理解いただけると思います。どんなスポーツであれ、応援しているチームが勝っているとします。危険を冒し、チャンスを活かします。その試合に勝つために必要なことは全てしています。試合終了間近になると、選手たちは何を始めるでしょうか。

アメリカン・フットボールでは「点数を入れられないように防御」を始めます。勝利に向けて攻撃的であり続ける代わりに、負けないように試合運びをするのです。攻撃し続けるのではなく、守備に回ろうとし始めます。後方へ下がり、こういう行動に直接つながる、ある原則を自分達に許してしまいます。それは素晴らしい試合ではなく、まあまあ良い試合で満足するという原則です。素晴らしい結果ではなく、良い結果で良しとするのです。予想したよりもリードしていると思った時点で、安全に試合を運ぼうとし始めます。このような思考は皆さんの前進を阻む危険な考え方です。現状維持などありません。良くなるか、違う方向に向かうかのどちらかです。私のメンターはこう言いました。「Eric、人は年齢に関係なく、緑の葉を茂らせて成長しているか、実が熟して枯れていくかのどちらかだ」

「じゃあ、流れに任せて進むのはダメですか。つまり、惰性で進んでもいいのですね」と私が尋ねると「もちろん流れに任せるのもいい。でもこれは心に留めておいて欲しい。流れに任せる時は、流れを下る時だけだ」良い結婚をする、そのことは素晴らしいことです。しかし、素晴らしい結婚の代わりに、まあまあ良い結婚で満足してはいけませんし、抜きん出て良い年の代わりに、まあまあ良い年で満足してはいけません。流れに任せるのは素晴らしい結果を残してからです。

Eric Hofferという紳士の格言でこういうものがあります。皆さんにとって大事だと思いますので、お伝えしたいと思います。Eric Hofferは「変化の時、学習する者が世界の後継者となる。その一方ですでに学習をやめてしまった者は、自分の力を発揮する世界が、もはや存在しないと気付くことになるだろう」と言いました。今日、この時代、全て分かったように生きるのは危険だということです。それよりは、学習できることは全て学習する、好奇心を持ち続ける方がずっと良いのです。学を修めたリーダー達も素晴らしいですが、学習者であり続けるリーダー達はさらに仕事で成功しています。そういうプロセスに自分を置き続けるためには確実に前進し続ける必要があります。

考え方次第です。私はこのままでも満足だけれども改善はできます。自分自身を素晴らしいリーダーだと思います。でも一緒に働く人達がバカなのです。私は素晴らしい夫です。ただ妻が、どれだけ私が良い夫なのか分かっていないだけです。いちいち挙げればきりがありません。自分のせいではなく、すべて彼ら、彼女らのせいだと考える態度は危険です。

次の3つの点を中心に考えましょう。未知への恐れ、失敗する恐れ、断られる恐れについてです。

まず一つ目は未知への恐れです。人は未知のことよりも不幸を選ぶと言われています。本当に欲しいものを得るために危険を冒して未知のプロセスを歩むよりは、不幸だが確実な方を選ぶそうです。では、どうしてこれがリーダーにとって重要なのでしょうか。リーダーとして部下を導いて行かなければならない時に重要になってきます。

ある方法を採用しなければならないにしても、自分で実践してみる必要があります。ですから、未知への恐れや不確実なものへの恐れ、別の言葉で言い換えると将来への恐れを感じる場合、また将来の見通しがつかないならば、もしくは不確実ならば、現在あるものを維持しようと戦うでしょう。

未来像を描くのもリーダーの貴重な資質です。皆さんは未来予想図を持っておられます。ですから我々が不確かな時期を乗り越えて未来に向けて進めるように、未来に夢を見られるようにしていただきたいのです。不確かな時期やそういう時期を乗り越える方法について話すにあたって、不確かなものを確実なものに変える作業が必要です。我々のすることはすべて、そういう作業です。

もう一つのキーワードはヴィジョンと未来予想です。難しいことではなく、目標を立てることです。いつもしていることです。基礎中の基礎です。簡単なことです。理想の未来を定めたら未来像を描く。それだけです。もっと多くのリーダーがこれをできればいいのです。しかし人は変化を嫌います。変化を拒んでいるのではなく、ただ単に予想図を描けないのです。現在起きていることは、例えそれが不満であっても理解できます。しかし未来はどうなるか分かりません。この点を特に考えなければなりません。

今日のヴィジョンをお持ちでしょうが、明日のヴィジョンはお持ちですか。ある時、私は紳士からこう尋ねられました。「Eric、あなたが一年後にどこかに到着するとします。どこに到着するかが問題です。あらかじめ決めた目的地に到着するのですか。それとも目的地は未定ですか」

次に、失敗する恐れについてお話しします。失敗する恐れについては手短にご説明したいと思います。失敗する恐れというのは面白いものです。よく言われる不幸の呪文は「すぐに成功できないならば、自分以外に要因がある」これは世界最高の呪文とは言えませんね。しかし、実際に失敗から学び失敗を受け入れるには、変化の時代に生きる我々が間違いや失敗から学ぶには、物事の移り変わりが早すぎます。失敗したら諦めてしまう人が多いのはこのせいです。なぜ諦めるのか。失敗したからですか。失敗したのは、諦めたからです。以前は必要なかったような新しい方法や違った方法で実行して学ばなければならない時代に我々はいるのです。

この業界だけではありません。現在あらゆる業界の人々が同じような経験をしています。新しい思考法です。失敗を恐れないどころか失敗を祝福し、仲間と共に失敗から学ばなければなりません。お互いの経験から学び合わなければなりません。失敗の恐れについて私が強調したいのは、ある状況で失敗の恐れをなくす方法があるのかということです。業界のリーダーやチャレンジ・コーチがよくしていることですが、皆さんは自分の価値観について喜んで語り、共有しなければなりません。ご自分が到達された地点は素晴らしいと話さなければなりません。皆さんはお一人お一人が成功者です。しかし皆さんに聞いていただきたいのは、そして皆さんの周囲の方々が聞く必要があるのは成功話などではなく、失敗をしてそこから立ち直った経験なのです。こういう話を聞いた人は、失敗してもいい、失敗しても人生は続くのだということを、あなたという生きる見本で知って安心できるのです。それではどうすれば失敗する恐れを乗り越えることができるのでしょうか。失敗を祝福するのです。失敗を祝う最高の方法とは何か。ご自分の失敗談を語ることです。皆さんの周囲の方々がそこから学べるように、失敗経験を活用してください。

最後に断られる恐れについてお話しします。断られる恐れは、フィードバックを受けることや、与えることが出来ない状態です。我々の多くが“No” という言葉が怖くなかったら、どうなるかを考えてみてください。多くの人は、欲しい物すべてを持っているわけではありません。相手が必要なものをお買い上げいただいていません。営業は思い通りにいかないものです。”No”は聞きたくないものです。そこで、必要な会話は一度で済むように、十分な計画と予定と戦略を立てられれば、とっくの昔に目標を達成できていたのではないでしょうか。しかし、一歩引いてしまうのです。必要な返答を請い求めようとしません。

私も以前は「過去半年間、もしも妻が不満を言わなかったならば、彼女はきっと幸福なのだろう」と考えていました。この考えは少し間違っていました。間違った情報に基づいて私は答えを出していました。重要な原則はこうです。皆さんの行為と決断は、情報と同程度のレベルで正しい。正しい情報がなければ、決断を誤ってしまいます。それでは、正しい情報はどうすれば得られるのでしょう。相手に聞いてください。聞くのには不安がつきものです。この不安はどこから来るのか。それはこれから聞く内容を恐れているのです。

以上3つのことを申し上げました。これら3つの恐れを1つの例としてまとめます。未知への恐れ、これはどうして乗り越えるのか。目標を立てます。失敗の恐れ、これをどう乗り越えるのか。起きてしまったことを祝福し、その失敗を振り返ってよく考えます。学習したことと実際に祝ったことのどちらが、皆さんの会社やチームの方々の糧になるかを考えてください。断られる恐れをどう乗り越えるか。返答をお願いすればいいのです。こちらが返答したら相手にも返答をお願いします。

実際の話を紹介します。私がNFLでアメフトのプロ選手として一年目の年のことです。私はワイドレシーバーというポジションでした。つまり、ボールを受け取るのが仕事でした。フィールドで前進するためには、「スペシャルチーム」と呼ばれるプレーヤー達とやり合わなければなりませんでした。フィールドに出るために、私はキックオフチームでフライヤーという役割をします。キッフオフチームでのフライヤーの役割は、フィールドをできる限り速く走り抜けることです。

相手チームがウェッジと呼ぶ位置を作ります。相手チームの4人の選手が肩と首を寄せて並ぶのがウェッジという隊形です。大きく威圧感たっぷりの選手達がこの隊形を組みます。彼らが腕を組み合ってこちらにまっすぐに走って来るのに対して、私はそこへ突っ込むように走り、彼らの間を走り抜けます。馬鹿げた役割なのがお分かりいただけるでしょうか。良い所などありません。繰り返しますが全く馬鹿げた役割です。私の役割はウェッジに向かって走り、彼らの間を走り抜けてタックルするか、それとも他の選手が来てタックルできるように自分がウェッジを割るかします。

この試合中、私はフィールドを前進します。キッフオフになった、その時の私の様子を想像してください。私は相手陣地へ向かって走ります。突然ウェッジが現れ、私を阻もうとします。私はウェッジをかわし走り抜けようとします。しかし走り抜ける際に死ぬことだってあり得ます。ですから私は戦術を立て問題を解決しようとします。この時、私はウェッジをまわり込んで後ろからタックルすれば、ゲームは有利に進み自分の命も助かるからウィンウィンだと考えました。タックルをする。怪我もしない。良さそうな戦術です。そこで実行に移します。ウェッジをまわり込むように走ります。後ろから近づいてタックルします。

この時、距離でいうと20ヤードラインでタックルをするつもりでした。しかしタックルしたのは40ヤードラインで、つまり相手チームに20ヤード以上許してしまいました。相手チームのクォーターバックはとても良い選手でした。Dan Marinoというマイアミ・ドルフィンズの選手でした。結局、私のこの動きのせいで我々は試合に負けました。相手チームは40ヤード、もしくは点を入れるのに20ヤードを進むだけになり、タッチダウンを決めました。

試合の話は続きます。私はサイドラインに戻りました。チーム仲間は私がタックルした相手チームの選手がボールを持ってこちらの陣地に走ってくるのを阻止できたと私のタックルを褒めてくれました。「Eric、いい仕事をしたな。素晴らしい動きだったよ」と言ってくれたチームメイトもいました。しかし、その次の月曜日、チーム全体でビデオで試合を振り返りました。チーム全員が座ってビデオを見て、試合中に起きたことを分析、評価し、意見を出しました。

私が部屋に入った時、ちょうど画面に映っていたのはウェッジを割って走り抜ける代わりに、まわり込んだ背番号18番の自分が映っていました。ウェッジをまわり込んだせいで、フィールドのポジションを失い、試合に負けました。この試合に負けたせいで、その年に失業した人がいました。その年はプレーオフまで行けなかったからです。背番号18番の新人が、やるべき仕事をしなかったと非難する人は表面的にはいませんでした。

しかし、コーチはミーティングで私を見てこう言いました。「18番、君をすぐ切り捨てられるなら、解雇できるのなら、そうするだろう。君が恐れたせいでチームは負けた。君がウェッジを走り抜けないでまわり込んだせいだ。この現状が結果だ。誰も君を責めないだろうが、この部屋の誰もが君のせいで負けたと考えている」そこで私はこう答えました。「私はワイドレシーバーです。元々、体当たりする役目ではありません。相手にぶつかるために雇われているのではありません。ボールをキャッチするために雇われているのです」これを聞いてコーチはカンカンに怒り、私の目を見て言いました。「君は分かっていない。君はフットボールの選手でニューヨーク・ジェットの一員だ。ワイドレシーバーだけの役割ではない!」

リーダーは必要なことをします。したいことをするのではありません。続けてコーチはこう言いました。「恐れは利己的だということを君は分かっていない。君は自分に起こるかもしれない事態を恐れて判断を誤った。その結果君は自分を優先させチーム全体に迷惑をかけた」皆さんにも知っていただきたいのですが、コーチは次の言葉で締めくくりました。「君のすることは一事が万事だろう」それから、私は自分の過去を思い出しました。ウェッジをまわり込んでしまったことが何度もあったことを思い出しました。選手のパフォーマンスを管理する指導者達と、拙いプレーをするチームメンバーについて本物の会話をするべきところをしてこなかったこと。会話をせず、ただ希望という戦術にすがって進み続け、放っておいても物事は落ち着くところに落ち着くものだと思っていました。

私は妻と会話する代わりに、頻繁にウェッジを避けて走っていました。私は妻との会話を避けていました。皆さんの頭に浮かぶウェッジは何ですか。避けていたウェッジはなんですか。真ん中を通らなければならない物事はなんですか。今、頭に浮かんでいるそのことです。そのことを頭から払いのけたりしないでください。

これが私から皆さんへのアドバイスです。ウェッジを走り抜けると結局は時間の得です。ウェッジから逃げると時間を無駄にします。無駄にした時間は二度と戻りません。成功は得てして皆さんがやりおおせた不快な会話の数で測れます。皆さんが一流になる可能性はありますが、自分にとって都合のいい事や簡単な事ではなく、困難な事をやり遂げてこそ「一流」になるのです。皆さんが逃げずに真ん中を通らなければならない会話はどういうものですか。皆さんが言わなければならないことは何ですか。皆さんは恐怖を感じるとどうなるのですか。

ある人が私に質問しました。「恐れをなくすにはどうしたらいいのですか」できません。恐怖を走り抜けるのです。メンターからはこう言われました。「恐れは入り口のドアを通るようなもので、住む家ではありません」恐れは常に変化の一部です。これが今日皆さんにお伝えしたいことです。一流になってください。皆さんは最高の自分でいられる条件を全て備えておられます。今、私が皆さんに差し上げたのは最高の自分を維持す

Eric Boles, は The Game Changers, Inc.社長。コーチング、コンサルティング、トレーニングを組み合わせることにより、企業の効率改善やチームワークの向上を指導している。講師としての評価も高く、多くのリーダーに影響を与えている。アメフトNFLで活躍する選手としてチームワークとリーダーシップを体得した。

 

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